INSTANT FILMとは1940年代に発表され、2008年になくなったフィルムです。
Impossible Projectは、"このフィルムがあったということ"
"アナログ写真の文化やフィルムを作る技術"
"フィルムに焼き付ける写真"
というものがこの世からなくなってしまわないように
ポラロイド社と同じオランダ工場でフィルムを制作しています。
しかしこのフィルムは従来のポラロイド社のフィルムとはまったく別のものです。化学反応から撮影結果までどれをとっても別のものです。
現在の工場長は当時の工場長アンドレ。
30年以上も同じ場所で同じランチを食べ、同じものを作ろうとがんばってます。彼の下でこの技術を覚えている人が、またそれを下の人に教える。
この流れが途絶えてしまうとき。その”コト”が終わります。
一度なくなってしまったものをもう一度作ろうとする事の難しさは
この人から人へ教えることができなくなってしまった時です。
同じものが作れない理由は材料がないからです。
すべて新しいもので作ってます。原理は一緒。現像液と光の関係性。
ただそれだけです。
”自然の力(光)を使って写真を写す”このニアイコールの世界はデジタルカメラのセンサーで写す写真と、本来どちらが本当なのか?
僕らに答えはわからないけど。
アナログフィルムが今まで残してきたモノや人は、とてつもなく偉大に思え
この文化が後の世界に生きる人から人へ忘れられずに伝わっていく事は
とても大事な事だと思っています。
© akisome